ご利用者様とそのご家族様、 そして職員も幸せになれるような、 介護の世界を共に創りましょう。
高校の頃、ボランティアクラブに入っていました。高齢者の方とお話する機会が多くあって、自分たちがお年寄りを助けるというよりは、学ばせていただくことが本当に多かったんです。ボランティアって、与えるものだと思っていましたが、お年寄りの方々から与えられたもののほうが多くて、もっともっと学びたいと感じ、介護の世界へ入ることを決めました。
大学で介護について学んでいて、その後、新卒で愛生福祉会に入社しました。
入社してしばらくは、現場で介護の仕事をしていて、5年つとめた後にケアマネジャーの資格を取り、ケアマネジャーも経験しました。その後、働きながら通信教育で社会福祉士を取りました。
今はご縁があって、副施設長として働いています。
地域に根ざした、「生活の延長に施設がある」というのを理想としています。
地域の方がご入居されたり、スタッフも地域の人が働きに来てくれたり。
住み慣れた地での、ご自分たちの生活を大切にしていただきたいと思っています。
施設が主催するお祭りやイベントもあるので、地域の方とも交流を深めて、あたたかくて居心地のよい、ご利用者様に幸せだと思っていただけるようなコミュニティをつくっていきたいです。
スタッフの元気が無さそうだと感じたら、現場の様子を見に行ってみるなど、一人一人の状態に気を配っています。職員もご利用者様も笑顔あふれる環境を目指しています。
毎日必ず、何か変わりがないか施設内を見回ります。気持ちのよい空間づくりのために、職員の身だしなみや挨拶は厳しくチェック。ご利用者さまとの交流も忘れません。お一人お一人のお名前は、もちろん憶えています。
食事の品質管理も仕事の一つです。
毎日の楽しみになるようなお食事をお届けするため、試食をして、味付けや品質をチェックします。ご利用者様の豊かな生活のために、食事や施設の清潔さなど、細かい点に気を配ります。
一言で言うと、施設全体のマネジメントが私の役目です。
職員の健康状態ケアや、施設の仕事が上手に回っているかの確認・管理、そして、より良い施設にしていくための業務改善をします。その他に、お年寄りの生活が質の良いものになってるのかの確認、ご家族と連絡、そして、愛生福祉会の本部との連絡や行政とのやり取りなど、業務は多岐にわたります。
自分の行動一つが、職員の職場環境・ご利用者様の生活環境を左右する責任です。昔は、自由に意見を言っていたのですが…。その場その場で判断を迫られることもありますが、職員・ご利用者様のことを思うと間違った決断は許されません。ですので、自分の行動や発言に慎重になりました。その反面、自分の思い描いている、理想の福祉を実現していくことができるので、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
専門学校時代に介護福祉士の資格を取り、その後も社会福祉士、ケアマネジャーの2つの資格を取りました。
この2つを、どちらも取る方はなかなかいませんが、より良い介護のためには両方の資格が必要だと私は考えています。
介護福祉士はご利用者さまの直接的なケアに役立つ資格で、普通に介護をするならこれだけで充分かもしれません。
でも、介護を続けていて、行政の仕組みや、介護保険などの学びが足りないと、本当に良いケアができないと痛切に感じました。ですので、自分の知識を試す意味でも、社会福祉士の資格を取りました。
今、施設経営を任せていただいているので、今後は簿記などの経営に携わる資格を取っていきたいと思います。
途中で結婚・出産をしても、復帰しやすく、続けやすい環境です。
愛生福祉会では、子供ができてからも働いている人が多いです。
出産で辞めざるを得なくなると、これまでの積み重ねが一旦リセットされてしまいますし、ブランクがあると復帰もし辛い。
職員用の託児所がありますし、子育てしながらパートとして復帰することもできます。
介護は「ケア」の仕事なので、子供を育てたり、お姑さんに仕えた「生活」の経験が役に立つ、女性が主になる仕事だと思います。そういう意味でも、介護の仕事は、女性が長く続けやすい仕事だと思います。
「誰かのために役に立ちたい」という思いがあるから、介護の仕事を選ばれると思います。
なので、そういう気持ちを忘れずにいてほしい。仕事を続けていれば、技術は後からついてきます。
人の言葉に耳を傾けることができ、相手を優先して、思いやりを持って、感謝の気持ちを忘れずにいるような方が良いですね。
入ってすぐは大変かもしれないですが、必ず力は付きます。自分の力にうぬぼれず、誠実に続けていってほしいと思います。
私も、20年間福祉の世界にいますが、まだ答えは見えません。日々精進していかなくてはと感じています。
高齢化が進む中で、介護は、社会問題の中心でもあります。これから、福祉の世界はどんどん変わってくると感じています。
自分たちで変えていける世界でもあるので、ガッツをもって一緒にやっていきたいと思ってます。